諦めるのはまだ早い!院試に落ちてしまった時の6つの選択肢を徹底解説!


院試に落ちるってありえるの?

もし院試に失敗したら、人生終わりなのでは!?
院試を控えている受験生の中には、このような不安なを抱えている人もいるのではないでしょうか?
実際に筆者が院試受験したときは、不合格の心配をしないよう猛烈に勉強した記憶があります(笑)
今回は、悩める院試受験生に向けて、院試に落ちた時の選択肢を解説していきたいと思います。
決して人生終わりということはないので、そこはまず安心して下さいね!
※この記事は3~4分で読めます
🕐2024年02月24日
目次
院試に落ちるってありえるの?

院試は学部受験よりも簡単で、大学院は余裕で入れるという噂もあります。
しかし、現実はそう甘くは無く、院試で落ちる人は一定数います。
以下の表は東京大学大学院の入学定員数・志望者数(2019年)です。(一部抜粋)

(引用元:東京大学HP)
表の通り、主要な理系研究科の倍率は1を超えており、特に工学系の倍率が高い傾向にあります。
もう一つ、大阪大学の入学定員数・志望者数(2019年)も見てみましょう。(一部抜粋)

(引用元:大阪大学HP)
表の通り、大阪大学の理系研究科も倍率が1を超えています。
したがって、学部受験ほど熾烈な争いではないものの、院試でも落ちる人は必ずいることになります。
上位の大学院では、点数が悪ければ内部生であっても容赦なく不合格にするので、院試は簡単と気を抜かず、真剣に勉強する必要があります。
院試に落ちた場合に取りえる6つの選択肢

もし出願した大学院に全て落ちてしまった場合、どのような選択肢があるのでしょうか?
考えられる選択肢を6つ解説していきたいと思います。
1.後期の院試を受ける
まず考えられるのは、卒論提出後の2月頃に実施される後期試験で再チャレンジすることです。
しかし、後期試験は夏の前期試験よりも定員が少ないので、より厳しい戦いになるでしょう。
また、試験内容も筆記試験だけでなく、卒論の発表や面接が追加されることも多いので、気を引き締めて対策しなければ突破できません。
2.院浪人して秋入学をする
日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、大学院は9月入学が可能です。
そのため、夏の前期試験に失敗してしまったら、学部卒業後は研究生として研究室に在籍し、秋入学試験を受けるという手段もあります。
この場合、4月入学者との差は半年で済むので、大幅な時間ロスにはなりません。
しかし、研究生というのは研究室独自の身分で、大学公式ではない場合が多いです。なので、秋入学が決まるまでは所属無しとなる可能性がある点は注意して下さい。
また、研究生であっても実験やセミナーなどに追われ、十分に院試勉強できないということもありえます。
なので、今の研究室に在籍しながら勉強できるか見極めた上で、院浪人・秋入学という選択を取るのがいいでしょう。
また、院浪人して春入学は、研究生期間が1年となり、時間的にかなりロスするのでおすすめしません。
3.新卒で秋就活をする


どうしても就きたい職に院卒の資格がいる
という場合でない限り、大学院はすっぱり諦めて就活にシフトすることをおすすめします。
学部卒で就職したほうが院卒よりも2年早く仕事を覚えられ、お金も稼げます。なので、特にこだわりがなければ、就活して就職するのも現実的な選択肢かと思います。
多くの学部生は夏までに内定を取りますが、9月以降でも採用している企業はたくさんあります。筆者も10月から就活を始めて、12月中旬にIT企業に就職が決まりました。
ただし、秋採用は募集枠が少ないのと、時間があまりないので、効率良く就活を進める必要があります。
そこで是非活用して欲しいのが、ベネッセが提供している「dodaキャンパス」

「dodaキャンパス」は、プロフィールを入力するだけで大手企業やベンチャー企業からオファーが届いて内定が取れる、逆求人&オファー型の就活サイトです。
企業側があなたのプロフィール読み込んだ上でオファーを出してくれるので、就職後のミスマッチといった心配もほとんどありません。
そして、企業からのオファー受信率はなんと99%!! (22年6月時点)
なので、たとえ自分の経歴に自信がなくても、意外な企業からオファーが来て、とんとん拍子で内定が決まる可能性もあるんです。
プロフィールを入力したら、後は待つだけなので、院試に落ちてしまったら、まずは「dodaキャンパス」を使って就活を進めてはいかがでしょうか?
dodaキャンパスで就活してみる4.既卒で就活をする
院試後は本格的に卒業研究に始まり、秋就活をしたくても実験などに追われて時間が取れないということもあります。
そういう場合は、一度大学を卒業して、既卒として就活をするという選択肢もあります。海外の学生は卒業してから就活するのが一般的なので、決して異常なことではありません。
むしろ、
- ・長期インターンに参加した後に就職
- ・ワーキングホリデーに行った後に就職
- ・語学留学した後に就職
というように、働き始める時期を自分で決めることができます。
最近では新卒一括採用が見直され、通年採用形式を取り始めている企業も多くなってきたので、既卒就活も十分視野に入れてもいいかと思います。
5.公務員試験を受ける

大学院にこだわっている訳でもない、けど就活はしたくない
という人には、学部で卒業した後、夏に公務員試験を受けるという選択肢もあります。
ただし、そう簡単に公務員試験に受かるものではなく、院試に落ちたらすぐに勉強を始める必要があります。
院試以上に集中して勉強しなければならないので、院試に落ちる人は公務員試験も落ちる可能性大なので、あまりおススメな選択肢ではありません。
6.フリーランスになる・起業する

学生の中でも
- ・プログラミングなどの稼げる技術を身に付けている
- ・ブログやYouTubeなどのネットビジネスで収益がある
- ・インターン等でビジネススキルを身に付け、やってみたい事業がある
こういう人は、フリーランスもしくは起業してしまって、自分の力でお金を稼いでいくという選択肢もあります。
しかし、当然ながらイバラの道なので、洗練されたスキルと1人でビジネスをやっていく精神力の強さが必要になってきます。
また、自己管理能力も求められるので、自分に相当自信が無い限り止めておいた方がいいでしょう。
院試に落ちても留年だけは絶対NG!

「院試に落ちたらわざと単位を落として留年する」、という選択肢を紹介しているサイトを見かけますが、
留年だけは絶対にしてはいけません!!
学費を1年追加で払わなければならず、留年したからと言って来年の院試に受かるとは限りません。
また、就活の際に「なんで、留年したの?」と必ず聞かれるので、院試に落ちたからという理由だと間違いなく就職に不利になります。
院試にどうしても再チャレンジしたいなら、先ほど紹介した後期試験もしくは、一度卒業してから秋入学を目指して勉強することをおススメします。
もし、指導教員が「留年して来年試験を受ければいい」と、留年を勧めてくるようなら、まともな研究室ではないので、大学院では別の研究室に移ったほうがいいでしょう。
院試に落ちないための対策法

院試は落ちないにこしたことはありません。そこで、院試に落ちないための対策法を2つ紹介します。
1.滑り止めは必ず用意しておく
たとえ、どんなに受かる自信があったとしても、滑り止めの大学院は必ず用意しておきましょう。
不測の事態で試験を受けられなかったり、点数を取れずに落ちてしまう可能性も無きにしも非ずです。
特に外部受験生は、自分の大学院にも出願することを忘れないようにしましょう。
2.院試対策は早めに始める
とにかく院試対策は早めに始めましょう。
内部受験なら遅くても3か月前、外部受験なら1年前には院試勉強を始めましょう。
院試勉強に関しては、次の記事で詳しく解説しているので、よかったら参考にしてみて下さい。
院試に落ちても1人で悩まず相談しよう!

万が一院試に落ちて1人で悩んでいても、良い解決策はなかなか浮かびません。そういう時は、大人に相談するのが一番効果的です。
最後に、院試に落ちた時に大人に相談する方法をご紹介します。
1.研究室の指導教員に相談する
大学院にどうしても進学したいのなら、まずは研究室の指導教員に相談しましょう。
教員もそういう学生を見てきているはずなので、的確なアドバイスや解決策を提案してくれるはずです。
もし、秋入学を見据えて研究生として研究室に残るなら、指導教員との話し合いは必須になるので、まずは指導教員に話をしましょう。
2.親に相談する
院浪人するにも秋就活を始めるにしても、親には必ず今後の行動について相談しましょう。
自分の子供の進路が未定というのは、親にとっては心苦しいもの。誰よりも親身になって一緒に解決策を考えてくれるはずです。
また、これを機に、大学院に行く必要があるのか、就職したほうがいいのか、親と話あってみるのもいいかもしれません。
3.大学の進路・就職担当に相談する
大学院進学を諦めて就活を始めるなら、大学の進路・就職支援窓口に相談しに行くことをおススメします。
企業の推薦枠がまだ残って可能性があるので、秋から就活を始めても意外とすんなり内定が決まることもあります。
他にもESの書き方や面接対策、秋就活のポイントなども教えてくれるはずです。
まずは大学の窓口に相談して、準備を整えてから本格的に就活に臨みましょう
まとめ
院試は倍率が1を超えているところが多く、一定数は院試に落ちます。
しかし、しっかり勉強して万全の準備をし、複数の大学院を受験しておけば、落ちる確率はグンと下がります。
また、万が一落ちたとしても、そこで人生が終わる訳ではありません。少なくとの今回ご紹介した6つの選択肢があるので、決して諦めてはいけませんよ。
とにかく、落ちないことが大事なので、院試はしっかり勉強して臨むようにしましょう!