熱力学の院試対策におすすめの参考書&問題集を難易度別に紹介!
熱力学で勉強しやすい参考書ってないかな?
問題集も種類がたくさんあるけど、どれが一番院試対策に役立つの?
院試対策を始めようと思って、こんな疑問を抱えている院試受験生も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな院試対策で熱力学を勉強する学生さんに向けて、おすすめ参考書と問題集をご紹介したいと思います!
※この記事は3分で読めます
🕐2024年03月30日
目次
院試・熱力学対策におすすめの参考書4選
まずは熱力学でおすすめの参考書を、初心者向けから順に4つ紹介していきたいと思います!
おすすめ1.熱力学キャンパス・ゼミ【初心者向け】
まずは基礎を勉強しないと、院試どころじゃない(白目)
という初級者レベルの人、基礎をサッとおさらい人におすすめの参考書は、マセマシリーズの「熱力学キャンパス・ゼミ」
力学系の教科書や参考書は古いものが多く、初心者には読みづらいことあります。
しかし、この参考書は2018年出版と新しく、レイアウトも見やすくなっているので、かなりとっつきやすい参考書です。
一つ一つの数式の解説が丁寧にされているので、初級者の人でも挫折せずに熱力学の基礎を学べます。
ただし、内容は初歩的なので、この1冊では院試対策は不十分です。この参考書で基礎を押さえたのち、次に紹介するもう少し難易度の高い参考書で勉強する必要があります。
おすすめ2.熱力学(JSMEテキストシリーズ)
院試対策をするなら、日本機械学会出版の「熱力学(JSMEテキストシリーズ)」は是非持っておきたい参考書の1つ。
エクセルギー・アネルギー、熱力学関数など、他の参考書では他書では省略されがちな分野も解説されており、完璧と言えるほど熱力学の内容を網羅しています。
ややこしいエントロピーやエンタルピー、熱サイクルなども図を交えて分かりやすく、かつ詳細に解説しているので、この1冊あれば院試に必要な知識を十分身に付けられるはずです。
177ページある大型本ですが、2000円とお手軽な値段なのもおススメポイントです。
おすすめ3.例題で分かる工業熱力学
先ほど紹介した「熱力学(JSMEテキストシリーズ)」と並んでおススメな参考書は、森北出版の「例題でわかる工業熱力学」
A5サイズの単行本ですが、内容は院試対策に申し分ないほど網羅されており、この1冊やりこめば、大抵の機械系の力学の問題は対応できるようになるはずです。
第2版はフルカラーになっており、熱の動きや圧力,温度の高低が直観的にイメージできるようになっています。
持ち運び重視の人は、こちらの参考書を使って勉強すると良いでしょう。
おすすめ4.熱力学―現代的な視点から【上級者向け】
熱力学にある程度習熟している上級者向けの参考書は、培風館出版の「熱力学―現代的な視点から」です。
熱力学の参考書ですが、熱力学を「仕事」を軸に解説していくスタイルで、他の参考書とは違った視点で熱力学を学ぶことができます。
熱力学の応用まで勉強している人が読めば、「あ~、あれはそういうことだったのか」と、さらに理解が深まる1冊だと思います。
数学的には偏微分程度の理解があれば読めますが、文章がやや難しいので熱力学に慣れていない初級者の人にはあまりおススメではありません。
メインの参考書は前に紹介した「熱力学(JSMEテキストシリーズ)」もしくは「例題でわかる工業熱力学」を使い、余裕のあるときに副読本として読むのがおススメです。
【難易度別】院試・熱力学対策におすすめの問題集
参考書にも演習問題は付いていますが、それだけでは院試対策として不十分です。
そこで、院試対策におすすめの問題集を大学院のレベルに分けて紹介します!
MARCH・地方国立レベルの問題集
初級者の人は、まず「演習熱力学(マセマシリーズ)」を一通りやって、熱力学の基礎を身に付けましょう。
ただし、これだけでは院試には立ち向かえないので、次に「演習熱力学(JSMEテキスト)」で本格的に院試対策をしましょう。
同シリーズの参考書と比べて、原理や定義などの解説はあまり詳しくありませんが、練習問題の数は十分揃っています。
参考書と分野の構成が同じになっているので、参考書と2つセットで勉強するのがおすすめです。
旧帝大レベルの問題集
先ほど紹介した問題集で基礎が仕上がったら、次は裳華房出版の「大学演習 熱学・統計力学」をやりましょう。
516ページと熱力学の問題集の中でも圧倒的な問題数を誇り、簡単なものから高度なものまで幅広く掲載されています。
この問題集の問題を全て解けるようになれば、院試・熱力学対策は万全です。
初級者の人にはかなり難しく感じる問題集なので、キチンと基礎をやった後に取り組みましょう。
熱力学専門の問題集ではありませんが、難易度の高い大学院を受けるなら「機械系大学院への四力問題精選」もおすすめです。
材料力学・熱力学・機械力学・流体力学の4力学が分野別になっており、旧帝や早慶の過去問が掲載されています。
力学の発展問題を解くのに有効な問題集なので、機械系の学生は持っておいて損はないでしょう。
昔の版は誤植多かったそうですが、最新版では誤植が解消され読みやすくなっています。
まとめ
ということで今回は、熱力学の院試対策におすすめの参考書&問題集を紹介しました。
是非この記事を参考に、自分のレベルに合ったものを選んで、院試対策に取り組んで下さい!