京都大学 薬学研究科 医薬創成情報科学専攻 ケモゲノミクス・薬品有機製造学分野(大野研)の口コミ
OB・OGによる研究室の評価スコア
Average Score: 4.8
研究室の基本情報
教授 | 大野 浩章 |
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所属 | 薬学研究科 医薬創成情報科学専攻 |
分野 | 化学系 |
ホームページ | http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/seizo/index.html |
コアタイム | 9~16時 |
中退・研究室変更者 | 有り |
雑用 | 廃溶媒の処理作業、ごみ回収、随時発生する教授陣のお手伝い(書類運搬等) |
研究室内セミナー | 週報会(毎週土曜日午前中)、月報会(毎月一回)、文献紹介(一人年二回程度) |
OB・OGの主な進路 | 製薬企業(アステラス、塩野義、武田薬品、第一三共、富士フィルム、ニプロ等)や、そのまま研究室に進み、ポスドクの後アカデミアの道に進む方が多い |
OB・OGの口コミ
修士卒 女性 薬学研究科 創薬科学専攻 評価:4.8点/5点
ラボ内の報告会は、自分の研究内容の進捗を報告する報告会が二種類あり、毎週土曜日午前中に行われる週報会(教授陣と本人のみ)と毎月一回行われる月報会(研究室メンパー全員の前で発表)があります。
この報告会とは別で、研究室のメンバーに有用な内容の文献紹介をするセミナーがあり、一人年二回程度発表機会があります。
セミナーは毎回全員が神妙な面持ちで参加します。月報会では学生は主に発表のみで質疑応答は教授陣のみですが、文献紹介のセミナーでは発表者の発表が終わると、学年の低い順から一人一回必ず質問や意見交換等をしなければならず、聴講側はしっかり聞いて内容を理解しないといけないので、気が抜けないです。
また、発表者も質疑応答に備えて紹介文献のみならず、紹介文献に載っている参考文献にも目を通さないといけないので、セミナー発表の準備は時間に余裕をもって取り組まないといけないのが難しいところです。
土曜日の午前中は出席必須。日祝は休みですが、自主的に実験しに研究室に出てくる学生はちらほらいます。コアタイムは9~16時ですが、ほとんどの学生の帰宅時間が19~23時付近です。
研究室イベントは、年一回の研究室旅行(大体秋頃)、新歓コンパ、追いコン、不定期開催の飲み会があります。
就活のアドバンテージは、教授の人脈で推薦状を書いてもらえる企業や機関が決まりますが、就職試験そのものは個人の技量にかかっているので、書類選考で門前払いされず面接に辿り着けるという点がアドバンテージだと思います。在籍時の教授はアステラスや塩野義に強かったので、同企業に就職している卒業生は比較的多くいます。
メンバーや研究室自体の雰囲気はギャップがなかったですが、研究内容については、思っていたほど有機合成の技術を磨くには扱っていた反応の種類が多くない点にギャップがありました(当時はペプチドミミックやペプチドを合成するために合成をしていた感じで、有機合成反応自体の研究はそれほど盛んではなく、合成した化合物を構造活性相関に用いており、そこからケモゲノミクス分野に足を広げようとしていました)。
現在の大野教授は有機合成に強い方なので、創薬と合成を学ぶのには非常にいい環境だと思います。
また、一日の研究室での滞在時間が長いので、自宅通学している学生は必要に応じて下宿を考えないと生活リズム的に厳しい場合があります。
基本的に中途退学する方はいませんが、ごく稀に特異な方がいて、徐々に出席率が低下して最後には行方不明になる方います。また、研究内容が自分に合わないためにB4からM1へ進学する時に別の研究室に移る方や、所属研究室に在籍したま研究内容を広げて別の研究室と提携して両方の研究内容を融合させた研究活動をしている方はちらほらいます。
<一日の過ごし方>
9時に研究室に出向いたあとは23時頃までひたすら実験と結果に向かいます。息抜きは昼食と夕食(学生食堂に出かける方もいれば、学生生協やコンビニで食料を買いこむ方もいる)、先輩後輩との会話です。
投稿日:2020年04月13日