院試合格者直伝!大学院入試の面接で聞かれる質問から対策法まで徹底解説!

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大学院入試では学部入試と違って、筆記試験に加えて面接試験が行われます。

学生としては恐らく人生で初めての”進路がかかった面接”になるかと思います。

今回は元阪大院生の筆者が、面接で聞かれる質問や対策法をまとめてご紹介します!

大学院入試の面接はどれくらい重要?

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大学院の面接は筆記試験と同時に行われる場合と、筆記試験でボーダーラインを通過した学生のみ行う場合の2パターンあります。

大学院入試においても、学部受験と同様に筆記試験の点数の方が重要視されます。なので、どちらの面接パターンでも、総合点に占める面接点の割合はそれほど多くないと考えて良いでしょう。

では、大学院の面接で何を見ているのかというと

・志望動機が配属希望の研究室とミスマッチしていないか

・論理的に考える能力があるかどうか

・大学院生として必要なコミュニケーション能力があるどうか

この3点を主に見ています。

そのため、志望動機や卒研内容をきちんと答えられ、面接官の教授陣との質疑応答が普通にできれば、面接で落とされることはまずありません。

大学院の面接は「明らかに人間的に問題がありそうな学生を落とす」ためのものだと思ってよいでしょう。

面接時の服装は?面接時間と雰囲気はどんな感じ?

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就職活動の場合、服装はスーツ以外ありえないですが、大学院入試の面接はどんな服装で臨めばよいのでしょうか?一人当たりの面接時間と面接の雰囲気を合わせてご紹介します。

面接時の服装はスーツが無難

大学院入試の面接でも、服装はスーツが最も無難です。大体の受験者がスーツで来るので、私服で行くとかなり悪目立ちします。

進路に関わる重要な試験ですので、正装であるスーツを着用しましょう。

特に服装や髪型に規定があるわけではありませんが、あくまで面接に相応しい常識のある身なりをするようにしましょう。

面接時間はおおよそ20分~30分

大学院入試の面接時間は大体20分~30分程度。早いと15分程度で終わる事もあります。

面接時間の半分以上は、志望動機と卒業研究に関する質疑応答になることがほとんどです。次の章で、面接で聞かれる質問内容をいくつか紹介しますが、この2つ以外の質問にはそれほど時間は割かれません。

このことからも、志望動機と卒業研究の説明が重要視されている事が分かります。

面接の雰囲気は大学や専攻によって異なる

面接の雰囲気は大学や専攻によって変わってくるという印象です。

筆者が阪大を受験した際は、教授5人に対し受験者一人で、時々笑いもあり割とフランクな面接でした。

一方、別の大学を受験した筆者の友人は、教授10人に対し受験者一人で、ゴリゴリの圧迫面接だったらしいです。

どちらにせよ、しっかり答えられないと突っ込まれる事に変わりはないので、面接対策はキチンとしておくべきでしょう。

大学院入試の面接で聞かれる質問内容

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それでは大学院入試の面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか。筆者が実際に受験した際の体験を基に、5つご紹介します。

卒業研究の内容

面接で自己紹介をした後、最初に聞かれるのは卒業研究の内容。5分程度卒業研究の内容を発表し、面接官の教授陣が質問をしていく形式です。

この質問を通して、卒業研究への理解度や知識の深さ、論理的思考力を試しているので、しっかり答えられるよう準備しておきましょう。

逆に、この質問を無事に乗り越えられたら、面接はほぼ終了と言っていいでしょう。

志望動機

卒業研究の内容を踏まえて聞かれるのが志望動機です。志望動機は

・なぜこの分野を研究したいのか

・研究を通して何を学びたいのか、身に付けたいのか

・外部受験なら、なぜ自分の大学に残らないのか

これらの点を含めて答えるようにしましょう。

志望動機が曖昧だったり、矛盾点があったりすると教授陣に突っ込まれますが、キチンとと答えられれば問題なく次の質問に移るでしょう。

大学院進学後の進路

大学院まで進学して専門性を高めるわけなので、身に付けた知識や技術をどのように活かしていくのかを見るため、進学後の進路を聞かれることもあります。

教授陣としては博士課程まで進んで大学に残ってくれることを望んでいるので、そのまま博士号を取得し、アカデミックの道へ進もうと考えているのなら、「博士号を取って、研究を発展させたい」というように答えれば良いでしょう。

たとえ就職希望でも、無理にアカデミック志望であると言う必要はありません。身に付けた能力を社会にどう還元していきたいのか、そのためにどんな職に進みたいのかを答えられれば大丈夫です。

最近読んだ論文で興味深かったものは何か

日ごろから論文をチェックしているかどうかを見るため、「最近読んだ論文で面白かったものは何か?」と聞いてくることもあります。

論文はできるだけネイチャーやサイエンスのようにインパクトファクターの高いものを選び、勉強になった点や興味を持った理由を答えられるようにしましょう。

マイナーな科学雑誌をチョイスすると、教授陣もその研究を知らなかったり、「なんでその雑誌を選んだのか?」と突っ込まれる可能性が高いので、メジャーな雑誌を選びましょう。

自己PR・抱負

筆者が阪大の面接を受けた際は、面接の最後に自己PRを1分でするように言われました。

他の大学でも聞かれるかは分かりませんが、就活でも自己PRは聞かれるので、練習としてセリフを準備しておいて損はないと思います。

筆者は完全に不意打ちだったので、「今までやりたかった研究をようやくできるようになるので、今までの勉強の熱意をそのまま研究に注いで頑張りたい」といった風に答えた記憶があります。

大学院入試の面接対策

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最後に大学院入試の面接対策をご紹介します。院試はあくまでも筆記試験がメインなので、試験勉強の合間に面接対策をするのをオススメします。

卒業研究の内容はしっかり理解しておく

卒業研究の内容は、どんな質問が来ても答えられるように、しっかり頭に叩き込んでおきましょう。

過去の先輩のテーマを引き継いだなら、先輩の卒論を読み込んでおくことをオススメします。そのテーマのバックグラウンドや、今後の課題なども先輩や先生に確認しておくと安心です。

また、時間に余裕があるなら、関連の論文を数本読んで知識を深めておくと一層良いでしょう。

質問を想定して、答える練習をしておく

いくら頭で理解していても相手に伝わらなければ意味がありません。面接当日に上手く説明できるように、答える練習をしておきましょう。

オススメの練習法は、質問ごとに答える内容を文字に起こして暗記し、面接シーンを想像しながら、実際に声に出して答えるという方法です。

特に研究内容を発表する際は5分程度しゃべり続けなければならないので、あらかじめ話す内容を暗記しておくと当日楽です。

がっつり練習する必要はないので、試験前に2,3回先輩に見てもらいながら練習すれば十分でしょう。

まとめ

大学院入試の面接はそれほど合否に影響はないので、たとえ上手く答えられなくても案外受かっていることが多いので安心して下さい。

この面接は、研究発表や質疑応答の練習にもなり、大学院進学後にも役に立つと思うので、しっかり対策しておいて損はないかと思います。

この記事を参考に、是非とも面接を乗り越えて下さい!

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