研究室訪問で聞くべき10の質問を訪問時期や服装と合わせて紹介!
理系の学生は必ず研究室に入って、卒業研究をしなければいけません。
そして、卒業研究をする研究室を選ぶ際にかかせないのが「研究室訪問」
特に大学院受験などで外部の大学の研究室を受ける際に、研究室訪問は必須の行事です。
今回は、これから研究室訪問をしようと考えている学生さんに向けて、研究室訪問の流れから、質問するべきことを紹介したいと思います!
🕐2020年4月13日
目次
- 理系学生が研究室訪問をするメリット
- 研究内容を詳しく知ることができる
- 研究室の雰囲気が知ることができる
- 院試の情報を聞くことができる
- 研究室訪問はいつするべき?服装は私服でも良い?
- 研究室訪問は説明会、もしくは大学が休みの時期がベター
- 服装は基本的に私服でOK
- 研究室訪問の流れ
- 日程調整のメールを出す
- 研究室に訪問
- 訪問後はお礼メールを忘れずに
- 研究室訪問で聞くべき質問10選
- 1.どんな研究をしているのか
- 2.コアタイムはあるか、休みはとれるか
- 3.就活に時間を割けるか
- 4.先輩の就職先、就活のコネなどはあるか
- 5.研究室内のイベントはどんなものがあるか
- 6.研究室のセミナーは何があるか
- 7.研究室のメンバーはどのような構成か
- 8.研究テーマはいつ、どのように決まるか
- 9.どのように研究を進めているのか(研究方針)
- 10.学会への参加や論文発表の頻度はどれくらいか
- まとめ
理系学生が研究室訪問をするメリット
研究室訪問は教授と学生の顔合わせだけでなく、学生にとってもいくつかメリットがあります。そこで、学生が研究室訪問するメリットを3つご紹介します。
研究内容を詳しく知ることができる
研究室のホームページを見たりすれば、ある程度の研究内容を知ることができますが、「具体的にどんな実験手法を使っているか」、「この研究にどんな意味があるか」などを知ることは難しいです。
研究室訪問では、教授から直接研究内容について教えて貰えるので、その研究室の研究について深く知ることができます。
また、自分がどんな分野に興味があるかを教授とディスカッションできるので、研究室と自分の興味のミスマッチを防ぐことにもつながります。
研究室の雰囲気が知ることができる
研究内容に続く研究室訪問のメリットは、研究室の雰囲気を知れるという点。
研究室のホームページを見ると、飲み会の時の楽しそうな様子がたいてい載っていますが、普段の研究室生活は全然違うということもあります。
研究室訪問の際は教授との面談だけでなく、研究室の先輩と話すこともできるので、リアルな研究室の様子を聞ける絶好の機会と言えます。
院試の情報を聞くことができる
大学院の受験を考えているのなら、過去問や対策法といった院試の情報を知りたいですよね。
研究室によっては、代々伝わる院試対策本や過去問集があったりして、研究室訪問すると貸し出してくれたります。
また、面接時に聞かれる質問や答え方なども先輩に聞けるので、院試の情報を知れるという点も研究室訪問の大きなメリットです。
研究室訪問はいつするべき?服装は私服でも良い?
研究室訪問のメリットが分かったところで、いつ研究室訪問をするべきなのか、服装はどうすればいいのかについて紹介していきます。
研究室訪問は説明会、もしくは大学が休みの時期がベター
学内の研究室なら講義後などに訪問可能ですが、他大学の研究室訪問は研究科の説明会か、自分でアポを取って行くという2つの方法があります。
研究科の説明会では、研究室見学がプログラムに含まれています。そのため、特にアポ取りなどをする必要もなく、複数の研究室を一度に見学できるので、遠方の大学院を受験する際は説明会の時に訪問すれば良いでしょう。
また、「説明会に行けない」、「個人で訪問して教授に印象を残したい」という場合は、アポ取りをして研究室訪問する必要があります。
この場合、授業期間中だと教授の講義や会議の都合でアポを取りづらかったり、自分も授業の合間に他大学に行かなくてはならないので、授業期間中よりも春休みなどの休暇中にアポ取りすることをおすすめします。
服装は基本的に私服でOK
学生が研究室訪問する際の服装は、基本的に私服で大丈夫です。
社会人の方が訪問する際はスーツで大丈夫ですが、学生がスーツで行くと
さっきの学生スーツで来たよ!(笑)
という風に結構浮いた感じになるので、ジャージなどのラフ過ぎる服装でなければ私服で行って問題ありません。
研究室訪問の流れ
この章では、自分でアポを取って研究室訪問をする際の流れをご紹介します。メールの文章は筆者が実際に送ったものを例にしているので、そのままテンプレートとして使ってOKです。
日程調整のメールを出す
研究室訪問したい研究室を決めたら、まず教授宛に研究室訪問したいという旨のメールをします。
具体的には、次のように書きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
件名:研究室見学の希望
〇〇大学 ✕✕研究室
△△先生
初めてメール致します。
◇◇大学※※学部 4年生の□□と申します。
現在、XXXについて卒研を行っていますが、YYYの分野に興味があるため
大学院ではYYYの分野に関連のある研究をしたいと考えています。
✕✕研究室のホームページを拝見させていただいたところ、
YYYの分野で最先端の研究を行っていらっしゃることを知り
✕✕研究室での詳しい研究内容や普段の研究生活について
一度お話を伺えたらと思い、今回メールさせて頂きました。
ご都合の良い日時がありましたら、いくつか挙げて頂けると幸いです。
お忙しいとは思いますが、何卒よろしくお願い致します。
◇◇大学※※学部 4年生
名前
大学のメールアドレス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記のようにメールを送ったら、翌日までには返信が来ると思うので、何回かメールのやり取りをして、研究室訪問をする日程を調整します。
研究室に訪問
研究室訪問当日はメモ用の紙とペンを持っていくだけで大丈夫です。菓子箱などを用意する必要はありません。
他大学に行くと、研究室のある棟がどこにあるか分からず、キャンパス内をさまよう可能性があるので、アポ時間の30分前には大学に着いておくと安心です。
訪問後はお礼メールを忘れずに
教授との面談は30分~1時間程度で終わります。面談後は研究室内を回って機器の説明を受けたり、研究室の先輩と話をしたりして訪問は終了です。
研究室訪問後は、
「本日はお忙しい中お時間割いて頂きありがとうございました。大変勉強になる貴重な時間でした。今後の進路の参考にさせて頂きます」
というように、お礼メールを送っておきましょう。
また、訪問した研究室を受験すると決めた場合は、次のように受験する意思をメールで伝えておくようにしましょう。
よほどミスマッチしていない限り、出願許可をもらえると思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
件名:大学院の出願について
○○大学 ××研究室
△△先生
先日研究室訪問させて頂いた、◇◇大学※※学部 4年生の□□です。
この度、××研究室を第1希望として修士課程に出願させて頂きたいと考えておりますが、出願してもよろしいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
◇◇大学※※学部 4年生
氏名
大学のメールアドレス
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研究室訪問で聞いておきたい質問10選
最後に、研究室訪問で聞いておきたい質問を7つご紹介します!あくまでどの分野でも共通して聞いておくべき質問なので、追加で聞きたいことがあれば積極的に質問しましょう!
1.どんな研究をしているのか
1番はじめの質問は研究内容について。こちらから質問しなくても、自然とそういう流れになると思うので、しっかりメモを取りながら説明を聞きましょう。
また、分からないところや疑問点があれば積極的に質問して下さい。「この学生はやる気あるな!」と教授に思ってもらえ、好印象を与えることができます。
2.コアタイムはあるか、休みはとれるか
研究室によっては必ず研究室に居なければならない「コアタイム」があるところもあります。なかには21時や22時までコアタイムの研究室もあるので、バイトをしたい学生は必ず確認するようにしましょう。
また、土曜日にゼミやセミナーを行っている研究室もあるので、土日や祝日は休みかどうかも聞いておくと良いでしょう。
3.就活に時間を割けるか
教授の中には就活をすることを快く思っていない人もおり、就活中でもがっつり実験したり、研究室に来なければならないところもあります。
そのため、博士課程まで行かずに学部もしくは修士で就職を考えているなら、就活は自由にさせてもらえるのか、時間は十分に取れるのか聞いておきましょう。
4.先輩の就職先、就活のコネなどはあるか
研究室によっては教授が企業とコネクションを持っていたり、毎年OB・OGがリクルーターとして研究室に来たり、就活で有利な研究室もあります。
メーカーや製薬系は今でもコネや研究室枠で就職できるところもあるので、先輩の進路や就活で有利な点があるかどうかも聞いておくと良いでしょう。
5.研究室内のイベントはどんなものがあるか
研究室にも新歓や忘年会といったイベントがあります。イベントもたまにある程度なら楽しめますが、研究室によってはイベントが多すぎるところもあります。
飲み会や研究室の旅行にかかる費用はもちろん自腹なので、お金に余裕のない学生にとって多すぎるイベントは死活問題です。
イベント事が苦手だったり、余計な出費を抑えたい人は、どんなイベントがあって頻度はどれくらいなのかを聞いておきましょう。
6.研究室のセミナーは何があるか
研究室で行われるセミナーの代表例として、論文紹介や研究の進捗報告会などがありますが、他にも朝礼や勉強会、教授とのマンツーマンミーティングなども行っている研究室もあります。
研究室によっては土曜日にセミナーがあったり、夜遅くに始まったりするところもあるので、「土日は休みたい」「バイトがあるから早く帰りたい」という人は必ず、どんなセミナーがいつあるのか確認しておきましょう。
また、セミナー時の雰囲気(質問しやすいか、教授の独壇場になっていないかなど)も先輩に聞いておくと良いでしょう。
7.研究室のメンバーはどのような構成か
研究室によって博士課程の人が多かったり、留学生や外部生が多かったりとメンバー構成にも違いがあります。
がっつり研究したいなら博士の先輩の存在はとても頼りになりますし、留学生が多いならタダで英会話の練習ができます。また、外部生が多いなら、外部受験でも受け入れてくれる可能性は高いでしょう。
メンバー構成によって研究室の雰囲気もガラッと変わるので、どんな学生がいるのかも聞いておくと良いでしょう。
8.研究テーマはいつ、どのように決まるか
研究テーマは4月に配属されてすぐに決まることが多いですが、中には夏頃に決まる研究室もあります。研究テーマが決まる時期があまりに遅いと、卒論の時期にデータが足りずに大慌てするケースもあるので、研究テーマがいつ決まるのかは聞いておいた方がいいでしょう。
また、配属後に
やりたい研究テーマがあったのに、教授の指示で別の研究テーマをやることになってしまった(涙)
ということもあるので、研究テーマはどのように決まるのかも聞いておきましょう。
9.どのように研究を進めているのか(研究方針)
研究の進め方は、大きく次のように分けられます。
・教員や先輩とチームを組んで研究するスタイル
・完全に個人で研究していくスタイル
チームスタイルは会社と似た部分が多く、ホウレンソウをしっかりする必要があるので、個人でモクモクと研究したい人はあまり向かないかもしれません。ですが、丁寧な指導が受けられるというメリットもあります。
一方、個人スタイルは自由に研究のスケジュールを決められますが、その分自己管理能力が求められます。また、分からないことは自分から質問する必要があるので、積極性も求められます。
自分に合った研究スタイルを見極めるためにも、研究方針についても聞いておきましょう。
10.学会への参加や論文発表の頻度はどれくらいか
博士号を取ろうと考えているなら、研究室の学会への参加や論文の発表状況は必ず聞いておきましょう。
学会や論文といった研究成果を出すのに苦しんでいる研究室だと、学振が取りずらくなったり、いつまでも論文を出せずに博士号取得が遅くなってしまうこともあります。
なので、博士号取得やアカデミックの道を進むなら、将来のことも見据えて「研究テーマに困っていないか」「この先、論文になりそうな研究はあるか」なども合わせて確認しておきましょう。
まとめ
今回は研究室訪問についてご紹介しました。
外部の大学院の受験する際、研究室訪問は必須なので是非この記事を参考にしてみて下さい。
訪問する際はくれぐれも失礼の無いように注意して下さいね!
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